旧車、クラシックカーが生産された背景には、高級であった車両に装飾を施す技術も発達したようです。
その装飾の一つ、もはや”芸術品”ともいえる「エングレービング」についてスポットを当ててみたいと思います。
エングレービングとは?
エングレービング(engraving)は、版画の凹版(おうはん)技術の一つ。ノミのような道具を使って銅板に線や点を彫り、インクを埋めてそれを刷って作品にする版画の技法のことです。
鮮明な線が特徴。ドイツの金属工房で初めて制作されたとされるエングレービングが生まれたのは1430年ごろだといいます。
単純に、金属やガラスを削って作品にすることや彫金作品のことをエングレービングと呼ぶこともあります。
金属を彫る、ノミのような道具の先端のことをビュランと呼ぶので、「ビュラン彫り」と称される場合もあるとか。
ただ、このコラムでいう車のドレスアップのために施されるエングレービングは、金属部分に彫刻する技術のことを指しています。
VISIONで見ることが出来るエングレービング!
VISIONにあるオーナー所有の「シボレー フリートライン」には繊細でゴージャスなエングレービングが!
正直、ここまで細かいエングレービングは見かけません!鮮明な線もさることながら、小さい点でぼかしが入っているのにも気が付きましたか?
さらに!線の色が違うことがわかりますか?この細かい線の中に金属を仕込んでいます、しかも模様が入っているんですよ?
オーナーに説明されてから、よく見ないとここまで技術が詰まっているとは気が付かなかったのが恥ずかしい!
このエングレービングは、VISIONオーナーの友人である「邦仁エングレービング」さんに依頼。邦仁エングレービングさんのホームページでは、このフリートラインの他にも目を見張る作品が紹介されています。
邦仁エングレービングさんのホームページはこちら!
金属に彫刻するのですから、一発勝負!このエングレービングの職人技も一度目の前で見てみたいものです!
VISIONにフリートラインが展示されていますので、いつでもこのエングレービングを見ることが出来ますが、何度見ても飽きないんです。
フリートラインのシックさに合っているエングレービングだからかも知れませんが、もう少し線が太かったら目立ちすぎて品が落ちていたかも、と思います。
やっぱり、フラットな金属より繊細なエングレービングが施されていた方が、フリートラインの価値をより高めていると感じます。
ドレスアップの一つである、エングレービングの細かさに脱帽なのですが、依頼するときや依頼されるとき、多分ですけど…邦仁エングレービングさんのセンスにお任せ状態だったんじゃないかと思うんですよね、多分ですけど。
このブログでも幾たびか「デザイン画を描かない」オーナーのことを書いているのですが、エングレービングを依頼するときもそうだったのではないか、と私は予想しています。
いかにその車両をカッコよく上品にセンス良くするか、内装に関しては見た目だけではなく、長時間のドライブにも対応できる乗り心地の良さを追及しているとオーナーは言います。
VISIONのガレージには、「技術」と「センス」がありますので、是非とも足を運んで見にいらしてください。
オーナー様の好みに沿って、好きなデザイン、カラー、素材による完全オーダーメイドで自動車内装を承っております。
理想にもっと近づくために、希望が叶うように、提案させていただきます。