VISIONでは多くのスーパーカー・クラシックカーの内装を請け負っています。内装の中で、一番重要なのはやはりシートですよね!シートのカラーや質感、デザインによって車両の印象すら変わってしまいます。
車両に影響してしまうからこそ、シートの素材にはこだわりたいところ。
今回は、内装に使われる素材に多い「本革」と「合成皮革」についてお伝えしたいと思います。
本革と合成皮革の違いは?それぞれの違いを知っておこう!
本革、合成皮革、ファブリックなど車の内装ではよく使われる素材です。スーパーカーには本革が使われていたり、外装のルーフトップには合成皮革が使われていたり、素材の特徴によって本革を使うか合成皮革を使うか決める場合が多々あります。
では、その本革と合成皮革の違いとは何でしょうか?なぜ、本革を使用するのか?なぜ、合成皮革を使用するのがベストなのかがわかると、内装の奥深さを知ることが出来ます。
本革と合成皮革のメリット・デメリット
本革は牛革や羊の革など動物の革のことを指します。天然皮革(てんねんひかく)とも呼ばれています。
古来より肉食文化が進んでいたヨーロッパ方面では、食用に出来ない皮を活かす技術が発達したと考えられています。本革の加工技術が根付いている為、良質な本革が車両のインテリアにも使われています。
一方、合成皮革とは綿などの布地に合成樹脂を塗布して、表面を天然皮革に似せた素材のこと。
合成皮革に使われる合成樹脂には、ポリ塩化ビニールやポリウレタン樹脂が使われています。
本革のメリットデメリット
本革のメリットは何と言っても高級感!本革は革の風合いを楽しむことが出来ます。
イギリスのロールス・ロイス、イタリアのフェラーリのシートも本革が多いですよね!
本革は使い続けることによって変化していきます。そこがまたヴィンテージの良いところ!だんだん馴染んでいく様を楽しむのもいいでしょう。
しかし、本革が長持ちするとはいえ、太陽光を浴び続けるようなところに放置されると縮んでしまいます。
実際に、VISIONに依頼されるシートやダッシュボードの本革の修理は、縮みによるものが多いのです。
本革は加工されるときに程よい厚みになるように伸ばします。経年劣化と太陽光によって本革が元の厚みに戻ろうとして縮んでしまうんですね。
この本革の縮みを修理することは不可能に近いので、本革を取り換えるしか方法がありません。
しかし、VISONでは予算と車両の状態に応じてベストな方法で修理案を提案させていただきます。
合成皮革のメリットデメリット
合成皮革のメリットは本革に似せていることから、本革よりも安価で手に入ること。そして雨に強いということがメリットでしょうか。
本革は雨に濡れてしまうと変色したり質感が変わってしまったりと、外装には向かないのです。
その点、合成皮革は雨に濡れても変化しません。レザートップも合成皮革。水をはじく合成皮革は外装にも使用出来るのです。
ただし、合成皮革にもデメリットが。本革よりも安っぽく見えてしまうことや、経年劣化が早いことです。
合成皮革に使われるポリウレタンは、空気中の水分と結合し、徐々に劣化していきます。これを「加水分解」といいます。
合成皮革は少しずつ劣化が進行し、表面がベトベトになったり、ひび割れが起きてしまったりと見た目にも変化が。
本革よりも安価で手が出やすい合成皮革ですが、一般的に寿命は3年だと言われています。
まとめ
- 本革は高級感、長持ちすることがメリット!
- 本革は雨に弱いこと、経年劣化も起き、太陽光で縮んでしまうことがデメリット!
- 合成皮革は本革より安価で雨に強いため、外装に向いていることがメリット!
- 合成皮革は加水分解で劣化してしまう、寿命が短いことがデメリット!
VISIONは本革や合成皮革の特徴を熟知しているので、依頼された車両の内装にはベストの修理方法を施します!
また、オーナー様の希望をヒアリングして素材の選定も致します。
どんなに些細なことでもご相談いただければ、修理内容を提案させていただきます。
オーナー様の好みに沿って、好きなデザイン、カラー、素材による完全オーダーメイドで自動車内装を承っております。
理想にもっと近づくために、希望が叶うように、提案させていただきます。