インパラの内装部分には、こだわり抜いたデザインがあちこちに!
細かい部分にテクニックが隠れています。どうやって作られてきたのか、見てみましょう!
カーイベントに出すためだけに1回目は「簡単なデザイン」にしたというドアトリム、2回目の制作はどう変化したかにも注目です!
センターコンソールの制作!
カーインテリアの中でも独創的なセンターコンソール。このデザインもイチから考えられています。どうやって形を決めて素材を組み合わせているのでしょうか?写真で工程を追ってみましょう!
よく見ると段ボールで形を模索していますね!何回も作ってはやり直し、一番カッコイイ曲線を探します。木製で形を作るんですね!
そして、ベースの出来上がりがコレ!!シンプルながらも余計なデザインがなく、ぴったりと狂いなく収まっているところに職人気質がうかがえます。
ホワイトとネイビーを基調にしていますが、ステッチがアクセント!ネイビー部分は一段高くなっていて、ドリンクホルダーとしてデザインされています。
ドリンクホルダーっぽくしたくないのでこのデザインに。ネイビーの部分のパーツは動かして広く使うことも可能。携帯電話用のUSBポートもついています。
その奥には間接照明のライトも仕込まれています。ライトのカラーがブルーでナイトドライブに映えますね!
ドアトリム部分の制作!
実はドアトリムの装飾は2回も制作しているんですよ…信じられますか、2回ですよ?
実はこのドアトリム、デザインは決めていたのですがイベントに間に合わない為、本当に作りたいデザインのドアトリムは後回しにし、先にセンターコンソールの制作に取り掛かったのだそう。
「だから1回目に作ったドアトリムは簡単にしたよ」、というものの…なかなかの手の加え様じゃないかと思うのですが…。切り替えしてあるし、タックロールにビス打ってあるし…これもなかなかのデザインですよね?
1回目のもカッコイイですが2回目の方を見てしまうと、「やっぱりこっちがいい!」ってなりますね!
ビスケットパターンとの組み合わせや流線形のデザインは、何回も微調整しながらドアに付けたときに違和感がないかカッコいいか確認してから装飾していきます。
タックロールのステッチの膨らみも計算し、均一に違和感なくデザインされています。
実は、よく見ると木製の枠の厚み分のマチを作っているんです!マチ無しだとどうなるかというと、外側のレザーの延長でアールの内側を包もうとするので、どうしてもギャザーやタックがアールの内側に入ってしまいます。
これを解消するために細いマチを作っているのですが、パターンを起したり縫製で工程が増えたりするので敬遠しがちです。…つまり、面倒くさいのです、縫製がわかる人ならわかる細かさ!
ここまでドアトリムの完成度が高くなるのは、工程を省くことなく美しく仕上げることにこだわっているからですね!
木製の枠と異素材のファブリックを組み合わせ、縫い合わせたところ。型紙を起こして、ギャザーが出来てしまわない様に、ゆるみのない様に制作します。
ビスケットパターンはシートデザインとリンクして統一感と上品さが増しました!シワもゆるみもなく、スッキリと組み合わされています。ネイビースウェードのパイピングも、ゆがみがなくてまっすぐ!
三角のパーツ部分はダッシュボードと同じようにフェイクウッドにステンレスのパイプを入れています。
このドアトリムは、立体のパネルの中にパワーウィンドスイッチ(電動式スイッチ)が6つ隠れています。この車両は、三角窓もパワーウィンドスイッチ。上二つのスイッチ部分が三角窓用。この仕様はとても珍しいとのこと。
助手席側のドアトリムはこんな感じです。
隠したい部分は隠して「用の美」も兼ね備えた、ドアトリムになりました!
バイザー、制作!
日よけになるバイザーも完全にオーダーで制作!ステッチも各パーツとリンク。ステッチを施したネイビーのファブリックをレザーに組み合わせて、押さえステッチをかけています。タックロールのデザインがバイザーにも!
バイザーの骨を組み合わせて最後は手縫いで仕上げて終了です。手縫い部分は一度ミシンで縫って針の穴を空けてから糸を外して、穴に沿って手縫いで縫い直していきます。バイザー越しのタワーもおしゃれに見える!
このインパラはVISIONオーナーの頭の中のデザインを形にした、唯一無二の車両!他のインパラにはない配色とファブリック使い、細部のステッチに至るまでこだわって制作されました。
オーナー様の好みに沿って、好きなデザイン、カラー、素材による完全オーダーメイドで自動車内装を承っております。
理想にもっと近づくために、希望が叶うように、提案させていただきます。