キャメル色の本革の内装が赤い車体と配色の相性が美しいのですが、今回のご依頼はダッシュボードのレザーの縮み修正です。
どうしてレザーの縮みが生じてしまうのでしょうか…?原因は、太陽光の赤外線によるもの。屋外に放置していたり、展示品されていたりする車両に多くみられるのが本革の縮みです。
もう縮んで浮いちゃってますね…。本来であればレザーの貼り替えで修正するのですが、予算に準じて修正方法を考えていきます。
ダッシュボードを外したところ。レザーが縮んで、接着剤がはがれてしまっています。
ダッシュボードの内側。複雑な構造ですね…これ、全部元通りに…なるんでしょうか…。
…元通りになるんですか?配線も組んでダッシュボードをかぶせるのだそう。…簡単に言いますけど、骨の折れる作業であることに変わりませんね…。
今回はレザーを時間をかけて丁寧にのばすそうです。本革は伸ばすのにも限界があり、ぎりぎりまで伸ばした先はフェルトを使って補修加工しています。
車両に取り付ける前のダッシュボード。皮が2㎝以上縮んていましたので、伸ばしきれなかったところは馴染むカラーのフェルトで対応。
違和感がないようにイメージを変えることなく純正の状態を保つように意識して作業を進めています。
レザーにひびが入ってしまっていたところには、レザーリペアを施します。もちろん、当社で調色しています。
本来であれば、レザーの貼り替えをおすすめしたいのですが、予算に応じて最善な方法で処理しています。
オーナー様の好みに沿って、好きなデザイン、カラー、素材による完全オーダーメイドで自動車内装を承っております。
理想にもっと近づくために、希望が叶うように、提案させていただきます。